投資信託【運用の種類】
今回は、投資信託の運用種類について書きます。
投資信託の運用種類には、主に以下の2つに大別されます。
・インデックス型
・アクティブ型
インデックス型は、日経平均株価など、特定のインデックス(指数=市場の平均的な値動き)に運用成果が連動するように設計されている投資信託のことです。着実に平均的な値動きを享受できる反面、それを上回る成果は期待できません。インデックス型のメリットは3点。
①シンプル。特定のインデックスに連動するので、非常にわかりやすい。
②低コスト。シンプルな運用なので、専門家の運用も簡単なため、低コスト。
③分散投資(複数銘柄、複数の国)。
アクティブ型は、一般的に、目標に定めたインデックスを上回る運用成果をめざします。判断が的確ならインデックス型を凌ぐリターンを得られるものの、思惑が外れると、逆に下回るリターンとなる可能性もあります。インデックス型と比べてコストも高めの設定です。
皆さんは、インデックスとアクティブどちらがいいと思いますか?
大多数の人にとって、インデックスファンドが最適解となるでしょう。
アクティブファンドの信託報酬手数料(保有コスト)は1.5%~2%くらいかかることが多く、インデックスファンドの信託報酬手数料は、0.1%~0.5%に納まることがほとんどなので、手数料だけで、1.0%~1.9%も差がつくためです。たった1.0%~1.9%の差と思うかもしれませんが、運用の世界でこの差は、かなり大きな差といえます。
要するに、アクティブファンドは、保有コスト分だけ不利になるのです。
もちろん、インデックスのパフォーマンスを上回るアクティブファンドもありますが、投資を本業としない大多数の人にとって、それらのファンドを探すのは困難ですし、
インデックスファンドを大きく上回る水準のパフォーマンスを出し続けるファンドなど皆無です。
であれば、最初から平均点を狙う「インデックスファンド」が大多数の人にとって、最適解となるのではないでしょうか。
さて、実際に銀行の現場では、アクティブファンドの販売に力を入れています。
なぜか?それは、販売手数料を稼げるからです。インデックスファンドの購入手数料が1.0%~2.0%程度なのに対し、アクティブファンドの場合2.0%~3.0%販売手数料をいただくことができます。
いずれも、ネット証券で購入すれば、購入手数料はゼロ(いわゆるノーロード)である商品が大半なのに、窓口で勧められ購入してしまう人がたくさんいます。
また、損がでれば、うまいこと言って、投資信託の乗り換えをセールスし、購入手数料をさらにむしり取ろうとします。
仮に、銀行窓口で100万円投資信託を購入した場合、2万円も販売手数料として取られるのです。ネットで買えばただにもかかわらずです。
銀行で働く私が言うのも、おかしな話ですが、損をしたくなければ、銀行窓口で絶対に投資信託は買わないようにしてください。
ちなみに私は、銀行員(融資担当)として、直接お客様に投資信託や保険を販売することはできませんが、取次ぎのノルマはあります。
私も、立場上、
ネットで買えば購入手数料がかかりません!
似たような運用方針のファンドでも信託報酬手数料(保有コスト)が安いものがあります❕
などとは言えません。
取り次ぐ際には、割り切って「付き合いでいくらか購入を検討してください」とだけ言って、販売者に取次をします。