''現役''銀行員が語るお金の話

現役銀行員がお金について本音トークします

【全世界株式】筆者が選ぶおすすめ商品

今回は、筆者が選ぶおすすめの商品を紹介したいと思います。

この中に、私が働く銀行が扱う商品がないのは、なんとも悲しい笑。

しかしこれが現実。銀行も銀行が儲からない商品は売らないのです。 

 

◆全世界株式

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

楽天・全世界株式インデックス・ファンド

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))

 

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簡単に特徴をまとめてみました。(細かい比較は、していません)

信託報酬や銘柄カバー数に多少の差異はあるものの、どれも素晴らしいファンドで、

直大差ないというのが私の本音です。

コストにこだわるのは大事ですが、こだわりすぎるのもよくないと思っています。

コストにこだわりすぎると、新しいコストが低いファンドが出るたびに買い替えを検討することになろうかと思います。

 

0.05%~0.1%くらの信託報酬の差のために必死に手数料の低いファンドを探すより、他のことに時間を使ったほうが有意義な時間の使い方だと私は思います。

 

どれも大差ないという前提で、この中で1本選ぶとすれば、①のeMAXIS Slimオールカントリーでしょう。

eMAXIS Slimシリーズ」は、業界最低水準の運用コストを目指し続けることがコンセプトなので、コストにこだわる人にとって「eMAXIS Slimシリーズ」が最適解となるでしょう。

カバーする銘柄数や時価総額は、他の2本と比べれば少ないものの、個人的には気になりません。(他の2本との差は、投資対象に中型株、小型株を含むか含まないかです)

私は、つみたてNISAは、①eMAXIS Slimオールカントリーを限度額積み立てています。

 

当ブログを読んでいただける方に、とって少しでも参考になればうれしい限りです。 

 

投資するタイミングについて

商売柄、投資するタイミングについて、意見を求められることがあります。

今は高値圏で推移しているので、買うタイミングではないのですよね?

また下落局面では、今回の暴落は底なしのようだ、まだ買うタイミングではないですよね?などの話をよく聞きます。

 

まとまった資金があるのであれば、各人のリスク許容度(価格下落を受け入れられる範囲)に応じて、株価を気にせず、各人が考える適正金額を買うべき、というのが私の意見です。つまり、いつでもいいのではないか、ということです。

なぜか?以前ご紹介した下図をご覧いただければ、お分かりになるかと思います。

過去~現在まで株式価値は上昇の一途をたどってきました。今後も、株式市場の成長を信じられるのであれば、タイミングなど気にせず、思い立ったタイミングで買うべきだと思います。

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◆まとまった資金がない場合

まとまった資金がない人(私含め大半はそうだと思いますが)は、税制優遇制度(つみたてNISA、iDeCo)を活用して、淡々と毎月買うことが最適解というのが私の考えです。

 

税制優遇制度を使うと、毎月定額で株式などの金融商品を購入することになるかと思います。これをドルコスト平均法といいます。

ドルコスト平均法では、購入金額を変えずに購入します。金融商品の価格が上下するとしても購入金額を変えないということは、購入量を調節するということです。
商品の価格が下がる:購入数量が増え、割安で購入できる
商品の価格が上がる:割高の価格で購入するが、購入数量が減る

このように購入量を調整しながら、積み立てていくことになります。

私自身も、つみたてNISA、きぎょうがたDC(確定拠出年金)でドルコスト平均法を実践しています。2つの制度合計で59,000円/月、708,000円/年、投資に回しています。

毎月、相場を気にせず、淡々と買っていくだけなので、シンプルでいいと思います。

資産も順調に増えていっております。

 

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ドルコスト平均法でつみたて投資を実践する際に、気をつけるべきことは、以下の2点だと考えています。

①つみたてを途中でやめない。

②暴落時に悲観して、途中で売却しない。

 暴落時には、むしろチャンスと捉え、追加購入も検討。

 

優良な商品を、シンプルに、淡々と買い続けることこそが、資産形成につながると信じています。

 

 

投資信託【投資対象】

これまで、インデックスファンドへの投資を推奨する記事を書いてきました。

今回は、「何に投資するべきか」について書きたいと思います。

 

何に投資すべきか、について絶対的な正解はないです。

何に投資するべきか?アメリカがいいの?新興国?何がお勧めですか?

と取引先からよく聞かれます。

 

銀行員の私にそれ聞く笑?が本音です。私に聞いたのなら、間違いなく銀行の手数料が高い商品(銀行が儲かる商品)、ノルマが足りていない商品を案内するでしょう。

間違っても、銀行の窓口でそんなこと聞かないでくださいね。

 

さて、話がそれましたが、自分が上がると信じられる地域のインデックスファンドに投資をしましょうということです。

 

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上記S&P500とは、アメリカ株式の代表的指数で、アメリカの株式市場の約80%をカバーするインデックスです。ニューヨーク証券取引所、ナスダックに上場している大手500社で構成されています。きれいな右肩上がりですね。

 

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香港証券取引所 における 株価指数 。同証券取引所に上場する 銘柄 のうち、 流動性 の高い上位銘柄(銘柄数は一定しない)で構成される指数です。

S&P500ほどではないにせよ、右肩上がりですね。

 

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TOPIX(トピックス/東証株価指数) は、Tokyo Stock Price Indexを略で、東証一部に上場するほぼすべての銘柄を反映した株価指数です。

日本の株価はご存じの通り、上がったり、下がったりで、バブル以降高値を更新できていません。

 

 

上記3つのチャートを見て、アメリカはきれいな右肩上がりだ、これからも上がり続けると信じられる方は、アメリカ株を買えばいいと思います。

これからは、新興国の時代だ!新興国株のポテンシャルからするとこれからもっと上がる、と思う人は新興国株を買うべきだと思います。

いやいや、我々は日本人だし、日本の企業の技術は素晴らしい。かつて世界No.1に輝いたこともあるし、日本がNO.1だと思う人は、日本株を買うべきだと思います。

 

ちなみに、私個人の考えを述べると、全世界(先進国・新興国)の株式市場への投資を目的とした株価指数(インデックス)に連動するインデックスファンドを買うべきだと考えております。

私は、これから30年以上、一定額の資金を株式で運用する予定ですが、どこの国が一番株価が上がりそうか予想できませんし、そんな分析や予想をする時間ももったいないので、深く考えずに、世界株式市場に連動する商品を買っています。

私自身は、世界の株価は、人口増加や技術革新を背景に今後も上がり続けると信じているので、全世界の株式市場に連動するインデックスファンドを買っているのです。

 

次回は、投資するタイミングについて記事を書きたいと思います。

 

投資信託【選び方】

前回までで、株式投資が資産運用の王道で、インデックスファンドを活用した長期投資についての記事を書いてきました。

今回は、実際にインデックスファンド(投資信託)の選び方についての記事を書きます。

基本的には、「つみたてNISA」に選定されている投資信託(ファンド)を選べば、大きな失敗はないと思います。

 

つみたてNISAなどの税制優遇制度についての記事は後日書く予定ですが、簡単に言うと、つみたてNISAの対象ファンドは、金融庁の厳しい基準を満たしたファンドとなっているので、つみたてNISAに選定されているファンドから選びましょうということです。

 

 

一般社団法人投資信託協会によると、R3/1時点で5,982本の公募投資信託(証券会社や銀行等で一般向けに販売されている投資信託)があります。

このうちつみたてNISAに選定されているのは、わずか167本(金融庁HP、2020年12月23日更新時点)しかないのです。2.7%ほどです。

金融庁が、低コスト(購入手数料がゼロで、保有コスト(信託報酬)が低い)のものに限定して、選定した結果167本しか残らなかったのです。

実際のところ、日本で販売されているほとんどの投資信託は、金融機関や証券会社が儲かる商品主体で、長期投資に適さないダメな商品なんです。

 

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①信託報酬の低いものを選ぼう

⇒インデックスファンドなら、0.2%くらいのものを目安にしましょう。

 

②純資産の多いファンドを選ぼう

⇒100億円以上のファンドを選ぼう。 純資産とは、荒く言うと、集まっている資金量

 です。たくさん資金が集まっているファンドは健全な運用が可能です。

 純資産が少ないと、いつ繰上償還(ファンドが解散)するかわかりません。繰上償還 

 してしまったら、損失がでているタイミングでも損失が確定してしまいます。

 純資産が100億円以上あって、増加傾向にあるファンドがいいと思います。

 

次回は、投資対象について書きたいと思います。

投資信託【運用の種類】

今回は、投資信託の運用種類について書きます。

投資信託の運用種類には、主に以下の2つに大別されます。
・インデックス型
・アクティブ型

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インデックス型は、日経平均株価など、特定のインデックス(指数=市場の平均的な値動き)に運用成果が連動するように設計されている投資信託のことです。着実に平均的な値動きを享受できる反面、それを上回る成果は期待できません。インデックス型のメリットは3点。

①シンプル。特定のインデックスに連動するので、非常にわかりやすい。

②低コスト。シンプルな運用なので、専門家の運用も簡単なため、低コスト。

分散投資(複数銘柄、複数の国)。

アクティブ型は、一般的に、目標に定めたインデックスを上回る運用成果をめざします。判断が的確ならインデックス型を凌ぐリターンを得られるものの、思惑が外れると、逆に下回るリターンとなる可能性もあります。インデックス型と比べてコストも高めの設定です。

皆さんは、インデックスとアクティブどちらがいいと思いますか?

大多数の人にとって、インデックスファンドが最適解となるでしょう。

アクティブファンドの信託報酬手数料(保有コスト)は1.5%~2%くらいかかることが多く、インデックスファンドの信託報酬手数料は、0.1%~0.5%に納まることがほとんどなので、手数料だけで、1.0%~1.9%も差がつくためです。たった1.0%~1.9%の差と思うかもしれませんが、運用の世界でこの差は、かなり大きな差といえます。

要するに、アクティブファンドは、保有コスト分だけ不利になるのです。

もちろん、インデックスのパフォーマンスを上回るアクティブファンドもありますが、投資を本業としない大多数の人にとって、それらのファンドを探すのは困難ですし、

インデックスファンドを大きく上回る水準のパフォーマンスを出し続けるファンドなど皆無です。

であれば、最初から平均点を狙う「インデックスファンド」が大多数の人にとって、最適解となるのではないでしょうか。

さて、実際に銀行の現場では、アクティブファンドの販売に力を入れています。
なぜか?それは、販売手数料を稼げるからです。インデックスファンドの購入手数料が1.0%~2.0%程度なのに対し、アクティブファンドの場合2.0%~3.0%販売手数料をいただくことができます。

いずれも、ネット証券で購入すれば、購入手数料はゼロ(いわゆるノーロード)である商品が大半なのに、窓口で勧められ購入してしまう人がたくさんいます。

また、損がでれば、うまいこと言って、投資信託の乗り換えをセールスし、購入手数料をさらにむしり取ろうとします。

仮に、銀行窓口で100万円投資信託を購入した場合、2万円も販売手数料として取られるのです。ネットで買えばただにもかかわらずです。

銀行で働く私が言うのも、おかしな話ですが、損をしたくなければ、銀行窓口で絶対に投資信託は買わないようにしてください。


ちなみに私は、銀行員(融資担当)として、直接お客様に投資信託や保険を販売することはできませんが、取次ぎのノルマはあります。

私も、立場上、
ネットで買えば購入手数料がかかりません!
似たような運用方針のファンドでも信託報酬手数料(保有コスト)が安いものがあります❕

などとは言えません。

取り次ぐ際には、割り切って「付き合いでいくらか購入を検討してください」とだけ言って、販売者に取次をします。

投資信託【仕組み】

先般、株式投資こそが資産運用の王道ですが、個別銘柄投資ではなく、投資信託を活用した投資を推奨した記事を書きました。

資産運用に関して、私が考える王道の株式投資方法は、「世界の株価指数(世界経済)に連動したインデックス投資信託を買うこと」です。

 

今回は、投資信託の仕組みについて書きます。

投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品です。

 

 集めた資金を何に投資するかの判断は、各投資信託の運用方針に基づいて、専門家が行います。

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運用の専門家に運用を託しますが、運用によって得られる利益は当然に、投資家のものとなります。

値上がり益(キャピタルゲイン)、配当(インカムゲイン)のことですね。

 

また株主優待についても、原則、換金可能なものは換金して投資信託の価格(基準価格といいます)に反映されます。

まあ、株主優待は、日本株くらいしかないのですが。。

決して運用会社がネコババしてるわけではありません笑。運用のプロは、きちんと厳格に運用してくれているのです。

 

投資信託のメリットは、①分散して投資できること、②少額から投資できることです。

世界の株価指数に連動する投資信託を買うだけで、世界中の株式に投資することができます。

それも、100円単位で買うことができます。100円投資していったい何が変わるのか、まるで意味がないと言う方もいらっしゃいますが、投資に慣れる、投資を経験するという意味では、すごく意味があることだと思います。

 

一方、デメリットもあります。コストがかかることです。

①購入手数料、保有コスト、③売却(解約)コストがかかることです。

 

①、③は個別銘柄投資でも発生する手数料ですが、②は投資信託特有のコストです。

個別銘柄投資は、個別銘柄を何年保有していようが、保有期間中のコストはかかりません。

対して、投資信託は、専門家に運用を託してますので、専門家への手数料が発生します。運用管理費用(信託報酬)といいます。

 

次回は、投資信託の種類について、書きたいと思います。

 

ブログ始めました!

はじめまして。

 

現役銀行員のBANKERーFです。

 

簡単な自己紹介です。

 

1986年生まれ。大阪府出身。大卒後、平成22年銀行に就職。在職11年目。

妻、子2人の4人家族。仙台市在住。ファイナンシャルプランナー2級。 

 

入行以来、中小企業の融資担当をしております。融資だけでなく、保険や投資信託の販

売(取次ぎ)も行っています。

 

現役の銀行員という立場から、’’お金’’全般について情報発信していきます。

つみたてNISA,iDeCo,定期預金,保険などの資産運用からふるさと納税、節約など様々な

「お金」に関する情報を書いていこうと思います。

 

自分自身も富裕層(純金融資産1億円)を目指すための日々の記録の意味合いも込めて、当ブログを運営していきたいと思います。


普段の銀行の営業では決して口にできないことも''本音''で語っていきますので、 皆さんの資産形成の役に立つと嬉しいです。

 

よろしくお願いいたします。